常連の患者さんからの紹介で、ご主人が、一緒に来院。
71歳女性。
紹介者は、自分の顔も、名前もわからなくなってきたので、心配で私を紹介してくださいました。
認知症の判断テストはH検査がよく使われるようですが、私はこの検査法は、相手をかえって不安に追い込む気がして、つかいません。
ごく簡単な検査をゲーム感覚でして改善しているかを判断しております。
それは、5種類の品物を1分間で覚えていただき、1分後に思い出していただくという、とてもシンプルなゲームです。
初診時は5種類全部おもいだせませんでした。
治療後は5種類中4種類おもいだせました。
1週間後3種類おもいだせました。
少し笑うようになってきました。
1週間後、ご主人から、全く読書をしなかったのに、本を読むようになってきたとのこと。
3診目、自分で化粧をするようになったとのこと。
よく笑うようになってきました。
4診目、化粧がじょうずになってきました。
3種類だんだん早く思い出せるようになってくる。
5診目、茶話会などで、数人の親しい知人と会っても、話題の中にはいらず、ぼーとしていてまったくはなさなかったのが会話の中に参加できるようのなり、またよく笑うようになってきたとのこと。
6診目、いろいろ積極的になってきて文句も返すようのなってきたとご主人から言われる。
7診目、5種類の記憶ゲームの成果は3種類までだが、 すぐ思い出せるようになってきている。